フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)は何を学び、何を伝えたのか……
本展覧会「ゴッホと静物画― 伝統から革新へ」は、17世紀から20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れのなかにゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響をあたえたかを探ります。
また、本展覧会では「ひまわり」にも焦点をあて、ゴッホやその他の画家たちによる「ひまわり」を描いた作品もご紹介します。
本展は当館移転後の開館特別企画展として2020年に開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大のため中止となり、このたび3年の時を経て開催の運びとなりました。
【みどころのご紹介】
1.《ひまわり》、《アイリス》をはじめ25点のゴッホ作品が集結
国内外25か所からの出展作品全69点のうち、25点がゴッホによる油彩画。中でも《ひまわり》はゴッホの生前から彼自身が、そして同世代の画家や批評家も認めたゴッホの代表作。死後にはひまわりの花そのものが、ゴッホのアイコンとして描かれるようにまでなりました。
本展では1888年8月にゴーギャンの部屋を飾るために描かれた連作の内の「黄色い背景のひまわり」(ロンドン、ナショナル・ギャラリー蔵)を微妙に変化を加えながら模写した1作を展示。色の対比、構図が《ひまわり》と対になっているかのような関係をうかがわせる《アイリス》と共にご覧いただけます。
2.静物画を見なければ、ゴッホは語れない
人物画を描く画家を目指していたゴッホは静物画というジャンルを油彩の技術を磨くための「習作」とみなしていたようです。後に描くようになる花の静物画は数えるほどで、瓶や壺、果物、野菜、靴、鳥の巣といったモチーフを暗い色調で描いています。本展ではそうしたゴッホが油彩画に取り組み始めた最初期の静物画も展示。画家が主観で描く静物画で、ゴッホは独自のスタイルを身につけました。
3.17世紀から20世紀の静物画の流れのなかで、ゴッホを位置づけ
名だたる画家たち(クラース、ドラクロワ、マネ、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、ヴラマンク、シャガールなど)の静物画とともにゴッホを紹介。ゴッホを含む「ポスト印象派」と呼ばれた画家たちは「見たままを写す」印象主義の考え方に疑問を抱き、色や形といった絵画の要素からいかに二次元の絵画で自己を表現するかを追求。静物画でも新しく自由なスタイルを展開し、その姿勢は20世紀の画家に受け継がれていきました。
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※応募締切10/10(火)※ご応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!
開催期間 | 2023年10月17日(火) 〜 1月21日(日) |
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時間 | 10時~18時 ※月曜、年末年始(12/28~1/3)休館 (1/8は開館) |
場所 | SOMPO美術館 |
料金 | 一般:前売1,800円 (当日2,000円) ※高校生以下は無料(学生の方は、当日、学生証・生徒手帳をご提示ください)。 |
アクセス | JR「新宿駅」西口徒歩5分 |
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主催・協賛団体など | 主催:SOMPO美術館、NHK、NHKプロモーション、日本経済新聞社 |
TEL | 050-5541-8600 |
お問い合わせ先 | ハローダイヤル |
ウェブサイトURL | https://gogh2023.exhn.jp/ |