藤沢市アートスペースでは漫画家のビッグ錠と木版画を中心に制作する現代美術家・風間サチコの展覧会を開催します。
ビッグ錠は、グルメ漫画の先駆け的作品と呼ばれる『包丁人味平』の作画を担当。藤沢市に長年住み、地元でも活躍されています。
風間サチコは、漫画に影響を受けた作風で社会風刺を一色刷りの木版画で描きます。
黒いインクの漫画、一色刷りの木版、白と黒で構成される二人の作品を、熱気があった高度経済成長期を振り返りながら構成する展覧会です。
時代の側面を反映するそれぞれの作品世界が、当時の社会を多角的に見せてくれるのではないでしょうか。
◆展示構成と主な出品作品
第1章 高度経済成長の熱気
・ビッグ錠:週刊少年ジャンプ、少年マガジンのヒット作!
『包丁人味平』、『釘師サブやん』原画 47ページ
・風間サチコ:180×360cmの超大作《人外交差点》2013年、
《黒い花電車-僕の代(破沈孤)》2008年、他大作2作品
第2章 エネルギーの白と黒
・ビッグ錠:発電所の仕事を取材した
『発電ドクター走る!』『電気ロード見聞録』原画12ページ
・風間サチコ:黒部ダムにまつわる《クロベゴルト》シリーズ2作品、風間が想像した自然界からあらゆるエネルギーを搾取する楽園の島《The 2nd sun Island》、 他 1作品
第3章 ふたりの視点-戦争
・ビッグ錠:自身の幼少期をモデルに描いた戦中~戦後の少年の話『風のゴンタ』の紙芝居
・風間サチコ:ドジョウを兵隊に見立てた漫画『ドジョ戦記』とドローイング作品
◆経歴
ビッグ錠
1939年大阪生まれ。藤沢市在住。
本名・佃龍二。
高校2年の時に貸本漫画「バクダンくん」でデビュー。高校卒業後、上京して漫画家を目指すものの一旦その道を諦める。1967年、再上京して藤沢に居を構える。1971年漫画原作者、牛次郎とのコンビで『釘師サブやん』が少年マガジンの連載に。グルメ漫画基本フォーマットとなる『包丁人味平』が1973年少年ジャンプでスタートし、ヒットする。その後仕事人、職人、グルメを題材とした漫画を描き続けている。
風間サチコ
1972年生まれ東京在住。
1996年武蔵野美術学園版画研究科修了。
「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる黒一色の木版画を中心に制作する。近年の主な展覧会として2024年「第24回シドニー・ビエンナーレ」(ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館、オーストラリア)、2021年「TokyoContemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展:風間サチコ Magic Mountain」(東京都現代美術館)、2019年「風間サチコ-コンクリート組曲-」(黒部市美術館、富山)他多数
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開催期間 | 2025年10月11日(土) 〜 12月21日(日) |
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時間 | 10時~19時(入場は30分前まで) |
場所 | 藤沢市アートスペース |
料金 | 観覧無料 |
アクセス | JR「辻堂」駅北口より徒歩約5分 |
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主催・協賛団体など | 【主催】藤沢市 |
TEL | 0466-30-1816 |
お問い合わせ先 | 藤沢市アートスペース |
ウェブサイトURL | https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS/ |