2026年〜の期間、そごう美術館で「KIRIKANE Sculpture 山本茜」展が開催されます。
1977年石川県金沢市生まれのガラス作家・山本茜。京都市立芸術大学で日本画を学び、重要無形文化財「截金」(きりかね)保持者である江里佐代子氏のもとで伝統的截金技法を修得しました。
その後、富山ガラス造形研究所でガラス技術の研鑽を積み、独自に「截金ガラス」という新たな表現領域を創り出しました。
仏像や仏画の装飾技法として受け継がれてきた截金を、「装飾ではなく表現そのものとして空間に浮遊させたい」という思いから、透明なガラスを支持体とする独自の制作に挑戦。ガラス内部で截金が重なり合い交差する立体的な表現を実現し、「截金ガラス」は今もなお進化を続けています。
同展は従来「截金ガラス」と称されてきた山本茜の作品を、新たに“KIRIKANE Sculpture”として発信する、美術館では初めての個展です。大学生時代の模写作品から木工に截金を施した作品を経て、独自の表現へと発展した截金ガラス作品までを展示し、作家活動の軌跡をたどるほか、常に技術と表現の革新に挑み続ける創作の変遷を、初めて手掛けた截金ガラス作品から最新作に至るまでの約60点の作品からご覧いただきます。
【見どころ】
中学生の頃に出会った『源氏物語』は、山本茜の創作の原点となりました。2010年に『源氏物語』をテーマとした最初の截金ガラス作品を発表して以降、各帖から広がる自身のイメージを形にすることをライフワークとし、全五十四帖の表現に挑み続けています。
同展覧会では、24作目となる《源氏物語シリーズ第十八帖「松風」―浮木舟―》を、新作としてご紹介いたします。
いくかへり行きかふ秋を過ぐしつつ
浮木に乗りてわれ帰るらむ
明石の御方が源氏の求めに応じて上洛する際、舟の上で詠んだ歌です。「浮木」という言葉に、故郷を離れる明石の御方の不安な気持ちが凝縮されているようで、丸太のような、舟のような形状のガラスの中に、彼女の不安で波立つ心を折り重なる截金の波で表現しました。舟上で耳にしたであろう波の音と、故郷の明石の松と、移り住んだ大堰の松の葉ずれの音が聴こえるような作品を目指し、何度も明石の浦から大堰川(嵐山)を往復して、明石の御方の旅情に心を重ね、松や波をスケッチして截金文様に落とし込みました。15ピースのガラスを、融着して一体にするという規格外の難題に挑戦した作品です。
完成までに通算52回の窯入れと4年の歳月を費やした渾身の作を、どうぞご覧ください。
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そごう美術館
「KIRIKANE Sculpture 山本茜」展
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※応募締切10/10(土)<ご応募はコチラ>(opens in new tab)
| 開催期間 | 2026年10月24日(土) 〜 12月6日(日) |
|---|---|
| 時間 | 10時~20時(入館は閉館の30分前まで) ※会期中無休 |
| 場所 | そごう美術館 |
| 料金 | 一般:2,000(1,800)円 ※()内は、前売、公式オンラインチケットおよび以下をご提示の方の料金です。 |
| アクセス | 横浜駅東口 そごう横浜店6階 |
|---|---|
| 主催・協賛団体など | 主催 そごう美術館、神奈川新聞社 |
| TEL | 045-465-5515 |
| お問い合わせ先 | そごう美術館 X(旧Twitter) @sogomuseum(opens in new tab) |
| ウェブサイトURL | https://sogo-museum.jp/ |