2025年12月6日(土)~2026年2月1日(日)、三井記念美術館にて、展覧会「国宝 熊野御幸記と藤原定家の書 ―茶道具・かるた・歌仙絵とともに―」が開催されます。
【趣旨】
三井記念美術館所蔵の6点の国宝の一つ、藤原定家筆「国宝 熊野御幸記(くまのごこうき)」を、開館20周年の年に久方ぶりに全巻を展示いたします。
それに合わせて館蔵品の中から後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)と藤原定家(ふじわらのていか)の書を選んで展示しますが、なかでも「大嘗会巻(だいじょうえかん)」は、藤原道長(みちなが・966〜1027)の時代に活躍した藤原実資(さねすけ・957〜1046)の日記「小右記(しょうゆうき)」から長和元年(1012)の大嘗会の記録を定家が筆写したもので、当館では初公開になります。
また、定家の歌切や消息、3幅の藤原定家画像も今回が初公開のものです。
以上の作品につきましては、蔵品図録「国宝 熊野御幸記と藤原定家の書」を発行いたします。
定家の書といえば、江戸時代以来、小堀遠州(こぼりえんしゅう)などの茶人の間で「定家様(ていかよう)」が好まれました。
それがうかがえる茶道具や消息なども加えて展示し、さらに定家は和歌の世界で六歌仙や三十六歌仙に選ばれますが、年末年始の展覧会らしく、百人一首かるたや歌仙絵(かせんえ)を展示し、最後に重要文化財の「東福門院入内図屏風」(とうふくもんいんじゅだいずびょうぶ)で締めくくります。
なおこの展覧会は、次の開館20周年特別展「生誕1200年 歌仙 在原業平(ありわらのなりひら)と伊勢物語」とは、和歌と歌仙絵でつながる展覧会といえます。
両方の展覧会を観ていただき、日本の古典文学の世界にも親しみを持っていただくことも目的の一つです。
【展示構成】
| 時間 | 【開催期間】2025年12月6日(土)~2026年2月1日(日) 【開催時間】10時~17時(金・土は10時~20時) |
|---|---|
| 場所 | 三井記念美術館 |
| 料金 | 一般1,200円(1,000円) ※70歳以上の方は1,000円(要証明) |
| アクセス | ・東京メトロ銀座線「三越前駅」A7出口より徒歩1分 ※美術館に駐車場はありません |
|---|---|
| 主催・協賛団体など | 【主催】三井記念美術館 |
| TEL | 050-5541-8600 |
| お問い合わせ先 | ハローダイヤル |
| ウェブサイトURL | https://www.mitsui-museum.jp |