嘉禄元年(1225年)7月11日、北条政子は69歳でその生涯を閉じました。前年には弟の北条義時が、同年には重臣の大江広元が亡くなっています。源頼朝亡き後の幕府を支えた人々が次々とこの世を去ったことで、鎌倉は大きな節目を迎えることになります。
政子の死から遡ること約50年。政子の運命は、伊豆に流されていた頼朝との出会いによって大きく変わりました。伊豆国に育った一人の女性は、やがて将軍の御台所となり、頼朝の死後は「後家(家長権の代行者)」として幕府を支えました。さらに3代将軍実朝の死後には「尼将軍」として幕府政治の実権を握り、動乱の鎌倉を導いていきます。同時代の僧・慈円は『愚管抄』で、政治家政子と京都の藤原兼子が面会し政治を動かす様を、「女人入眼ノ日本国(女性が仕上げをする日本)」と評しています。
一方で、政子は娘と息子を慈しみ、母としての顔を持つ女性でもありました。晩年には、非業の死を遂げた息子実朝や、20歳の若さでこの世を去った娘大姫のために、勝長寿院の傍らに新たな伽藍や自身の持仏堂と御所を建て、追福の日々を過ごしています。
本年は、北条政子の没後800年にあたります。本展では、政子の生涯をたどりながら、中世の鎌倉を生きた女性たちの姿と社会のありようを紹介します。
(公式サイトより)
★教科書でも知られる北条政子坐像(安養院所蔵)を特別にお迎えします。お寺の外で坐像をご覧いただける貴重な機会となります。
◆観覧料
一般400円、小・中学生150円
※鎌倉市民は観覧料無料。入館時に身分証などをご提示ください。
◆主な出品予定作品
北条政子坐像(安養院所蔵)/転法輪鈔・御成敗式目・極楽寺殿御消息(国立歴史民俗博物館所蔵)/白衣観音図(寿福寺所蔵)/頰焼阿弥陀縁起絵巻[模本](光触寺所蔵)/当麻曼荼羅縁起絵巻[模本]/永井路子原稿「北条政子」(鎌倉文学館所蔵)
◆ギャラリートーク(展示解説)
毎週木曜日 10時半~
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| 開催期間 | 2025年12月13日(土) 〜 2月28日(土) |
|---|---|
| 時間 | 10時~16時(入館は15時半まで) |
| 場所 | 鎌倉歴史文化交流館 |
| 料金 | 一般400円、小・中学生150円 |
| アクセス | JR「鎌倉」駅または江ノ電「鎌倉」駅西口より徒歩約7分 |
|---|---|
| 主催・協賛団体など | 鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市教育委員会) |
| TEL | 0467-73-8501 |
| お問い合わせ先 | 鎌倉歴史文化交流館 |
| ウェブサイトURL | https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/2025_12_hojomasako.html |