日本海の波濤をこえてもたらされた1つの小さな帯金具。
それは、古代日本を含む10世紀の東アジア国際情勢を読み解く鍵となるものです。
2003年3月15日に開館した横浜ユーラシア文化館は、2023年の今年、開館20周年を迎えました。これを記念してシンポジウム「東アジアの帯金具と古代の日本」を開催いたします。
昨年度の発掘調査で、滋賀県大津市の穴太遺跡〈あのういせき〉から花の文様をもつ帯金具が出土しました。
この帯金具については、10世紀前半に日本に来朝した渤海〈ぼっかい〉(現在のロシア沿海州から中国東北部・朝鮮半島北部にまたがる王国)の使者が日本にもたらした可能性や、契丹〈きったん〉(現在の中国内モンゴル自治区東部を本拠とする騎馬遊牧民)の勢力が拡張する情勢下で製作された可能性が指摘されています。
シンポジウムではこの帯金具を通じて、渤海・契丹・古代日本を含む当時の東アジア国際情勢を考えます。
<プログラム>
講演1「大津市穴太遺跡と金銅製花文帯金具」
岡田有矢氏(大津市文化財保護課技師)
講演2「渤海の花文帯金具について」
小嶋芳孝氏(金沢学院大学名誉教授 金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員教授)
講演3「渤海使と穴太遺跡」
浜田久美子氏(大東文化大学文学部教授)
講演4「渤海末期・契丹建国期の東アジア国際情勢」
澤本光弘氏(早稲田大学朝鮮文化研究所招聘研究員)
※各講師40分の講演後、1時間程度の討論をおこないます。
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開催日 | 2023年11月25日(土) |
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時間 | 13時~17時40分 |
場所 | 情文ホール(横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター6階) |
料金 | 1,000円 |
アクセス | ・みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口すぐ ・JR「関内」駅南口・市営地下鉄「関内」駅1番出口から徒歩約10分 ・市営バス「日本大通り駅 県庁前」バス停下車徒歩1分 横浜駅東口バスターミナル(そごう横浜店1F)から8・58 系統乗車15分 桜木町駅バスターミナルから8・20・21・58・158系統乗車10分 |
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TEL | 045-663-2424 |
お問い合わせ先 | 横浜ユーラシア文化館 シンポジウム担当 【お申し込み】 http://www.eurasia.city.yokohama.jp/news/symposium20/ ■往復はがきで 締切 11月6日(月) |
ウェブサイトURL | http://www.eurasia.city.yokohama.jp/ |
備考 | ※現在、横浜ユーラシア文化館・横浜都市発展記念館は、全館空調機更新工事のため休館しており、再開館は令和6年夏頃を予定しています。 |