7月26日(土)から31日(木)まで開催される全国高等学校総合文化祭。
参加校は約3000校、代表生徒は約2万人、観覧者は約10万人が見込まれる大きなイベントです。
今年の開催地は四国の香川県。
県内各市町村で高校文化部の熱い発表が繰り広げられます。
日本音楽部門に参加の神奈川合同チームは、23日に高松市に向けていざ出発。
翌24日はホールリハーサルが行われました。
自分たちの出番前に大ホール客席にて他府県の代表校の演奏を少し聴くことができ、生徒たちも私も良い刺激を受けました。
そして本番さながらの緊張感をもって舞台リハーサルに臨みます。
楽器搬入 → 受付 → 荷解き部屋に移動 → 荷解き開始 → 誘導に従い移動 → 調弦室入室 → 音出しと本番調絃をとる → 第一待機場へ移動 → 第二待機場(舞台袖)へ移動 → 本番演奏
全ての行程は分刻みで定められています。
舞台上では2分以内に楽器セッティングを行います。
神奈川での合同練習時、教室を使って素早く並ぶ練習もしてきたのですが、この日初めての大ホールでは思い描くような美しい配列になりませんでした(>_<)
これは宿に戻って練習し直しだ!と意気込んだものの・・・宿の和室は24面の楽器がぎゅうぎゅう詰めでどうにか入るような狭さだったのです(想定外!)。
その日は演奏練習のみを行い、翌日の最終練習にかけます。
25日は金刀比羅宮(こんぴらさん)をお参り。石段785段を汗だくで上り本宮で演奏の無事を祈願しました。
特別名勝「栗林公園」にも立ち寄り(気温が高すぎて散策できず)お土産を買ったりして息抜きした後、気合いを入れて最後の練習。
昨日と同じ和室なので通常のセッティング練習は諦め、一箏、二箏、十七絃のパートごとに入室させて、入念に確認作業を行いました。
いよいよ本番当日。
一昨日のリハーサルの経験を踏まえ、生徒たちは皆、真剣な表情ながら落ち着いて行動しています。
調絃室を出る前にチーム全員で円陣を組み、気合い注入!
舞台でのセッティングは頑張った甲斐あって上々の出来映え、そして演奏の方は曲後半のスピードがいつもより出てしまいましたが、十代の若さが溢れていて良かったと思います。
みんなやり切った良い笑顔でした。
私は幸運なことに三年連続で、神奈川合同チームの指導責任者をさせて頂きました。
一番苦労したのは、複数の学校の生徒たちを束ねて一つの演奏に仕上げること。
これまでの自分の音楽経験を活用してもなかなか思うような演奏が引き出せないので、その都度あれやこれや考え、模索しながら何とかやってきました。
様々な気づきがあり、成長させて貰った三年間!ありがとうございました。