昨日5月4日、埼玉会館において「筑紫会全国大会演奏会」が行われました。
「さあ、いよいよ本番!」という気持ちで朝5時前に起床。
全17曲のプログラム中、4曲出演する為お昼はゆっくり取れないこと必至。
それを見越してミニサイズのお握りを作ります。
隙間時間にお口にポン!少量でもお米は腹持ちが良いので重宝します。
連休早朝の電車は比較的すいていて、湘南筑紫会のメンバーも各所から電車内で合流し無事会場入り出来ました。
楽屋入りの後はタイムテーブル通りに次々タスクをこなして行きます。
最初の出演曲は湘南筑紫会の「夢殿」です。
でも私は日本三曲協会有志の演目「天草雅歌」のリハーサルと時間が重なり、いつも通り楽屋で全員分の本番調弦をとることが出来ません!
リハーサルの後は筑紫匠美音会の「平和の祈り」の準備時間なのですが、そこを抜けだして舞台袖にスタンバイしている「夢殿」十三面の調弦を再チェックしに一人忍び込みます(^^;)
すると背後からすかさず手を貸してくれる人が!
いつも何かと頼りになる大阪の和楽器店「田波楽器」の大樹さんが、私の様子にいち早く気づいてナイスアシストをしてくれました!
師匠に安心して演奏して頂けるよう、調弦確認済みの報告を入れ、いざ「夢殿」本番。
何度となく弾いてきた曲でもあり、大きなミスもなく安定の演奏が出来ました。
次に「平和の祈り」への衣装替えと調弦、本番演奏へ。
新規に結成した筑紫匠美音会の初舞台です。
コツコツ積み重ねた合奏練習のお陰でメンバーの連帯感も生まれ、気迫に満ちた演奏が出来たように思います。
その演奏から戻るともうすでに「天草雅歌」の本番調弦タイムは過ぎており、大急ぎで自分の十七絃の調弦をとり、楽器を舞台袖へ運んで貰っている間に衣装替え。
今回、天草雅歌の十七絃パートに立候補しました。それには理由があります。
十代の頃は合奏曲で十七絃パートを担う機会がありましたが、近年は殆どその役割が回って来ず、折角楽器も持っているしたまには大舞台で十七絃を弾きたいな~と。
十七絃は低音楽器なので、合奏の配置では後方に置かれることが多いです。
ちょうど、私が中学時代に熱中した吹奏楽のパーカッションと似たようなポジションになります。(合奏を下支えする役割)
ですから十七絃は私にとって実は居心地が良いパートなのです。
念願叶って気分良く「天草雅歌」を終えたら、すでに始まっている「風薫る」のリハーサル室にダッシュ!
この曲は筑紫会本部主催曲ですが、実のところ本日初対面の会員の方々との大合奏でした。
恐らく職格順と思われる並び順で前列、しかもソロ演奏まで仰せつかり複雑な心境・・・。
尺八の先生も初めてお目にかかる方。尺八と箏の絡むソロ部分はぶっつけ本番という綱渡り状態でしたが、どうにか凌いで無事ゴールイン。
これまで何度も全国大会に出演してきましたが、こんなに忙しかったのは今回が初めてのことでした。
最後まで乗り切った後は、楽しい打ち上げパーティーです\(^o^)/
今回、心に残ったことがもう一つ。それは、数十年前の若かりし頃に知り合ったお友達・澤さんと再会、共演出来たことです。
私たちはかつて東京渋谷のNHK内にあった「邦楽技能者育成会」で共に学んだ同期生です。
週一回一年間、座学と実技を行う場でしたが、40人弱いた同期の中で生田流箏曲筑紫会の出身者は三人でした。
澤さんは遠方のご自宅から新幹線で東京に通って来る頑張り屋さんで、勉強熱心な方でした。
今現在もその情熱は変わっていません。
久しぶりに同じ空間、同じ時間を共に過ごせてとても嬉しく、思い出に残る良い一日でした。