ゴールデンウィーク最終日は朝から雨。
空気もひんやりとしていて、思わず「寒い」と口走って苦笑。
昨日は半袖で快適に過ごしていたのに・・・。
靴下を重ね履きして傘を差し、学校へと向かいます。
昨年12月に行われた神奈川県日本音楽専門部県大会。
その上位6校で結成された神奈川県合同チームが、夏の全国大会へむけて合奏練習をスタートさせています。
本日は2回目の練習でした。
高校生たちは朝早くから集合して教室の机椅子を移動させ、毛氈を敷き、箏を25面運び込み調弦します。
前回同様、今日も午前中は三部屋お借りして一箏・二箏・十七絃それぞれ担当コーチを付けてパート練習を行い、午後から全体合奏にしました。
演奏曲は長野県高等学校文化連盟邦楽専門部の委嘱曲「月虹の中で」
2017年開催の第41回全国高等学校総合文化祭で初演された曲です。
作曲者の高橋久美子さんは次のように解説しています。
「月虹」とは夜に月の光によってできる虹のことで、それは太陽の光によって色鮮やかに見える昼間の虹と比べると微かに淡くしか見えませんが、幻想的でとても美しく、月虹を見た者には幸せが訪れるという言い伝えまであるそうです。
その輝きは白虹と言われるほど薄いものではありますが、それは見る側の月の光が弱いからそう見えるだけで、虹の出来る原理は昼間も夜も同じで同等に輝く力を持っています。
よく考えてみると私たちの身の回りでも当てはまることが多くあります。例えば人の輝きもその時々で変わって見えますが、誰もが平等な力を持って生まれてきているはずです。
この曲は高校生の箏曲部の合同曲として作曲しました。皆でそれぞれに輝く力を合わせて、さらに大きな光となるように願っています。
本番は7月末、開催地は香川県です。
神奈川県合同チームの一人一人が輝きを持って素敵なサウンドを奏でられるよう、残り2ヶ月弱練習を重ねて参ります!