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サザンビーチちがさき
120周年特集

サザンビーチちがさきが今年120周年!

海開きは7月7日(土)

今湘南・茅ヶ崎を代表する観光スポット「サザンビーチちがさき」が、今年120周年を迎えます。毎年14~15万人の人出があり、近年では、圏央道の開通で遠方からの来場者も増えているとか。今年の海開きは、7月7日(土)! 海水浴場を盛り上げる海の家と海を支える人々をご紹介します。

茅ヶ崎海水浴場の歴史

海水浴の景(明治末~大正中頃)
海水浴の景(明治末~大正中頃)
茅ヶ崎海水浴場(大正末~昭和初年)
茅ヶ崎海水浴場(大正末~昭和初年)

茅ヶ崎の海が海水浴場として知られるようになったのは明治時代後期。9代目目市川団十郎を始めとする著名人や政財界の名士、学者、芸術家などが茅ヶ崎に別荘を構えるようになり、夏の遊びとして海水浴を楽しみました。さらに、1898(明治31)年に茅ヶ崎駅が開業すると海水浴客は急増。同年8月6日の東京朝日新聞にも「東海道線茅ヶ崎駅の開設を契機に、海水浴場及び別荘地として発展し始めた」とあります。茅ヶ崎市史5によれば、「鵠沼海岸に続く広々とした砂浜」や「地引網などの楽しみも味わうことができた」ことも、人気の理由だったようです。

昭和時代に入ると、東京や横浜の日帰りリゾート地として、さらに多くの人々が茅ヶ崎海岸に訪れるようになりました。

昭和30年代初頭の茅ヶ崎海水浴場にぎわい
昭和30年代初頭の茅ヶ崎海水浴場にぎわい
茅ヶ崎海水浴場のにぎわい(平成2年)
茅ヶ崎海水浴場のにぎわい(平成2年)

ところが、第二次世界大戦(1939-1945)により辻堂から茅ヶ崎の海岸は旧日本軍の演習場に。戦争終結後もアメリカ軍に接収され同軍の演習場となったため、海水浴場としての機能が失われました。アメリカ軍の演習による被害や守られない取り決めに悩まされ続けた茅ヶ崎、藤沢市民の間で返還運動が高まり、1959(昭和34)年茅ヶ崎海岸の返還が実現、海水浴場は戦前の活気を取り戻すようになりました。

1970年代頃になると、茅ヶ崎駅から海水浴場を往復するバスが運行されるようになり、海水浴客だけでなく、サーファーの姿も目立つように。また、泊まり込みで海水浴やビーチバレーを楽しむ若者も多く見られたとか。

サザンビーチちがさきで海水浴を楽しむ様子
サザンビーチちがさきで海水浴を楽しむ様子
改名記念のモニュメント「茅ヶ崎サザンC」
改名記念のモニュメント「茅ヶ崎サザンC」

1999(平成11)年、茅ヶ崎出身のアーティスト・サザンオールスターズにちなみ、「茅ヶ崎海水浴場」は「サザンビーチちがさき」に改名。記念モニュメントの「サザンC」も設置され、観光客の絶好の撮影スポットとなっています。

<写真提供:茅ヶ崎市> ※一部は編集部撮影

サザンビーチちがさき海の家2018 全紹介!

今年もサザンビーチちがさきでは9軒の海の家が営業します。120周年記念のイベントも実施予定! ぜひ足を運んでみてくださいね。

海の家の利用について(一律)

・営業日時:7月7日(土)~8月31日(金)、8時半~17時(土日は19時まで)
・利用料金:全店舗一日1500円、子ども800円
・駐車場:300台

120周年記念イベント

・海の家全店舗に、茅ヶ崎海岸の昔の写真を展示
・海の家管理事務所に週替わりで海の家スタッフの写真を掲示。「WANTED」と題してスタッフを探すゲームを開催。参加者にはソフトドリンクやオリジナルの缶バッジをプレゼント予定。

茅ヶ崎島人(しまんちゅ)

茅ヶ崎島人(しまんちゅ)

090-3407-3130
沖縄ソバ、ゴーヤーチャンプルーなど、暑い夏を吹き飛ばす沖縄テイストのメニューがいっぱい!

浜磯

浜磯

090-4748-6855
一番古くからある海の家。おススメはシラス丼、イカ焼きも絶品!海風に吹かれながら家族でゆっくり過ごせます。

たちばなや

たちばなや

080-1040-8392
厚い焼き豚の入ったラーメンはスープまで飲み干せる一品。座敷が広く、おもちゃや子ども用の小さいプールもあるので、安心してくつろげます。

h.n.sea

h.n.sea

090-3525-3631
シラスピザは一度食べたらやみつきになり、リピーター多し! 手ぶらでBBQも楽しめます(予約可能)。

石田屋

石田屋

090-8946-4465
サザンCモニュメントの近くで写真撮影サービスあり。眺めの良い2階オープンテラスで10~15人のBBQも可能です(要予約)。

山田屋

山田屋

080-6775-1314
広々座席とテラス席でお子様から年配の方までゆっくり休憩いただけます。BBQは手ぶらor持ち込みどちらもOK。種類豊富なお酒と各種おつまみをご用意してお待ちしてます!フラダンスやミュージシャンライブなどイベントでのご利用も承ります。

田中屋

田中屋

090-2165-4930
広くて明るいテラスからは烏帽子岩、江の島を一望できるのが自慢。手ぶらでBBQも出来ます(予約可)

 

夏倶楽部

夏倶楽部

090-1501-1140
ロコモコやフィッシュ&チップスなどハワイアンテイストの豊富なメニューとドリンクでお出迎えします! 2階テラス席、子ども用プールがあるので幅広い年齢層が一日中楽しめます。

Beach House by EBOSHI JEANS

Beach House by EBOSHI JEANS

090-1735-3315
ハワイアンテイストが溢れるお店。チリライス他、メニューはすべて本格的‼ ビーチで遊んだ後、ゆっくりお料理を堪能してください。

海のサポーターその1「ビーチクリーン」

ビーチクリーン

相模湾一帯の海岸清掃を一手に請け負う公益財団法人かながわ美化財団。横須賀市走水の海岸から湯河原町湯河原海岸までの約150㎞を5つのエリアに分けて、毎日のパトロールを実施しています。

週2回の海岸パトロールで翌週の清掃計画を立て、特に夏場の海水浴場開催期間は夜明けと共に清掃に入るとか。同財団の柱本健司さんは「海岸がきれいに保たれているのは、ボランティア活動による力が大きい」と話します。ビーチクリーンボランティアの参加人数は、財団が創設された25年前に比べるとその数は約3倍に増えたとか。参加者には無料でゴミ袋が提供されます。「茅ヶ崎市民は意識が高く、幅広い年齢層がビーチクリーンに参加してくれています。サーフィンだけではなくマリンスポーツが盛んな茅ケ崎の海岸は、ビーチクリーン自体が 特別なことではなく自然と根付いたようです」(柱本さん)

一見、ちょっとしたポイ捨てで海岸が汚れているようにも見えますが、海岸ゴミの約7割は川からやってきます。『捨てないことが一番のゴミ拾い』と掲げられたポスターが胸に刻まれました。

海のサポーターその2「ライフセービング」

ライフセービング

サザンビーチちがさき遊泳時間の8時~17時、平日5人、土日や繁忙期は8人で海を見守るのは「茅ケ崎ライフセービングクラブ」のスタッフ。朝は6時から練習し、各々による日々のトレーニングも欠かしません。

昨年開催した子どもたちによるライフセーバーの一日体験イベントでは「子どもたちの海離れで泳力のない子も増えている中で『自分の身は自分で守る』ことを伝える大切さ」を感じたライフセーバー8年目の名須川茉莉乃さん。「海のない地域の子どもたちにも、海の楽しさを知ってほしい」とも願っています。また、大学生でライフセーバー2年目の小笠原尚輝さんがやりがいを感じるのは、「来場者から感謝の気持ちを伝えられた時」。熱中症にも気を配り、来場者に積極的に声掛けをしているそうです。

海水浴では必ずライフセーバーが監視しているところで泳ぎ、予め危険な場所をライフセーバーに聞く、食後や睡眠不足のときは休んでから泳ぐ、海に走って飛び込まないなどルールを守って安全に楽しんでください。

ライフセービング