平塚市美術館では、国立劇場の再整備等事業のための閉場期間中、場内を彩ってきた日本画を中心とする36点の作品をお預かりすることになりました。
長きにわたって劇場内を彩り、幕間や上演前後の来場者に楽しまれてきた国立劇場のコレクションは場外で一堂に展示されたことはなく、本展は初めての機会となります。
展示作品は大正3(1914)年の鏑木清方《野崎村》を除き、すべて1940年代以降に制作された作品です。
日本画は戦後の1940 年代、新しい現実社会を生きる人々の感覚と伝統的な日本画との間に差異が生じ、大きな転換期を迎えました。
新しい日本画の在り方を模索する画家たちは、西洋絵画の表現手法を参照し、あるいは東洋古典の新解釈を試みるなど、意識的にも造形的にも試行錯誤を重ねました。
国立劇場のコレクションには、それらの傾向があらわれた作品が多く含まれており、多種多様な作品が集められています。
本展では、これらの作品を主題やモチーフをもとに「1.物語・役者を描く」「2.風景を描く」「3.花・動物を描く」「4.人を描く」という4つのテーマに分けてご紹介します。
美術館の展示室という劇場内とは異なった空間で、多種多様な作品の魅力を心ゆくまでご鑑賞ください。
設立当時から国立劇場を彩ってきた作品群は、場外で一堂に展示されたことはなく、本展が初めての機会となります。
劇場内とはまた違った美術館の展示室という空間で、多種多様な作品の魅力をお楽しみください。
鏑木清方(1878-1972)の《野崎村》は、身分違いの恋に悩む大坂油屋の娘・お染の切ない場面を描いた作品です。
本展の第1章では、物語の一場面や役者の姿を鮮やかに絵画化した作品をご紹介します。
戦後の1940年代、日本画は大きな転換期を迎えました。
それまでの伝統的な日本画とは異なる新しい在り方を模索する画家たちは、意識的にも造形的にも様々な試行錯誤を重ねました。
本展の出品作には、それらの傾向があらわれた作品が多く含まれています。
| 時間 | 【開催期間】2025年10月11日(土)~2026年2月15日(日) 9時半~17時(入館は16時半まで) |
|---|---|
| 場所 | 平塚市美術館 展示室1 |
| 料金 | 一般200円(140円)、高校生、大学生100円(70円) |
| アクセス | JR「平塚」駅(東口改札)北口、または西口より徒歩約20分 有料駐車場67台(美術館ご利用の場合90分間無料、要認証) |
|---|---|
| 主催・協賛団体など | 【主催】平塚市美術館 |
| TEL | 0463-35-2111 |
| お問い合わせ先 | 平塚市美術館 |
| ウェブサイトURL | https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/ |
| 備考 | 【関連イベント】 ■当館学芸員によるギャラリートーク(申込不要、要観覧券) ■対話型鑑賞会「おしゃべり美術館にあーつま~れ」(事前申込制、要観覧券) ■ぬいぐるみおとまり会(事前申込制、要観覧券) |