2026年3月31日(火)~6月7日(日)の期間、茅ヶ崎市美術館で「生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫 -その魂の召喚-」が開催されます!
【内容】
昭和に改元される前年の大正14(1925)年に生まれ、昭和61(1986)年に没した牧野邦夫は、まさに「昭和という時代を生きた画家」でした。昭和18(1943)年、東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科に入学、伊原宇三郎、安井曾太郎から指導を受けますが、同20(1945)年5月に応召。翌年に復学し、同23(1948)年に卒業したのちは、特定の絵画団体などに所属することなく、個展を開催して発表を続けます。終生、権威的な画壇とは無縁だった牧野の作品は、美術館にはほとんど収蔵されず、個展を開催するたびに熱心な個人コレクターが収集し、その多くは秘蔵されてきました。
本展は生誕100年を記念した大々的な展覧会です。コレクターの方々が秘蔵する作品により、昭和時代を駆け抜けた牧野の画業を振り返るとともに、その作品の意義を現代に問いかけます。牧野邦夫は、モダニズムなど眼中になく、終生、ある意味愚直に描き続けた人でした。そんな彼の絵描き魂が召喚され、この令和の時代に、昭和の画家が甦ります。
<本展のみどころ>
①牧野が青春時代を過ごした地・茅ヶ崎での初となる大回顧展!!
②次にまとまって見られるのはいつ!?全国各地のコレクターによる作品が一堂に集結
③新発見!茅ヶ崎と牧野の関係を示す新たな肖像画!
<会場構成>
序章:内面を見つめて -生涯のテーマ・自画像-
牧野邦夫が生涯を通じて描いたのは自画像でした。自画像に魅せられた牧野が、内面を見つめて描き続けた写実絵画の進化をご覧いただきます。
第1章:描く対象を求めて -模索期・昭和30年代-
牧野にとって昭和30年代は、茅ヶ崎で姉たちが運営する洋裁学校「マッコール洋裁学園」の手伝いをしながら、グループ展で少しずつ発表を始めるも、団体展には参加しないまま孤独に制作を続けた時代でした。ひたむきに制作をしていくうちに、昭和34(1959)年には都内初の個展を開催、その3年後には若手洋画家の登竜門である「安井賞」の候補に選ばれます。
第2章:レンブラントとの対話 -開花期・昭和40年代-
牧野が生涯にわたって敬愛したのは、17世紀ネーデルラント絵画の巨匠レンブラントでした。画集や書籍を通じてレンブラントへの想いを募らせたのち、念願のヨーロッパ滞在で西洋の古典絵画を鑑賞し大いに刺激を受ける日々を過ごします。この頃から物語絵や裸婦像が増え、絵描きとして開花期を迎えます。
第3章:想いのままに -完成期・昭和50年代-
この時期はあらゆるものを自由に描き、写実表現による幻想的な作品を次々と発表します。50歳を過ぎた牧野の前に突然現れたのが、のちの夫人となる女神(ミューズ)・千穂。彼女との出会いは、牧野の創作意欲を大いに掻き立てました。千穂の登場により作品は輝きを増し、作品を求める熱心なコレクターも増え、牧野は生涯で最も充実した日々を過ごします。
終章:魂の召喚 -その終焉・昭和60年代-
充実した日々を送りながら制作に邁進する牧野でしたが、その終焉はあまりに早いものでした。昭和61(1986)年 に癌が見つかり、判明した3か月後には急逝してしまいます。遺された複数の制作途中の作品が、本人にとっても予期せぬ事態だったことを物語っています。
牧野邦夫(1925-1986)
東京府渋谷区幡ヶ谷生まれ。昭和23(1948)年に東京美術学校油画科を卒業後、姉たちが運営する洋裁学校「マッコール洋裁学園」の開校に伴い、小田原から茅ヶ崎に転居し、制作のかたわら学園のサポートもしながら約10年を過ごす。
古典的な写実表現を生涯にわたり突き詰めた幻想的な作品の多くは、熱心なコレクターたちによって愛蔵されている。
<関連イベント>
舞踏「異界を招来する画家、牧野邦夫に捧ぐ」
出演:大森政秀氏(天狼星堂主宰)
日時::4月11日(土)15:00-15:30
会場:展示室
料金:無料(申込不要、要観覧券)
講演会「牧野邦夫と茅ヶ崎」
講師:山下裕二氏(本展監修者・明治学院大学教授)
日時:4月25日(土)14:00-15:30
定員:350名
会場:茅ヶ崎市民文化会館小ホール(神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎1丁目11-1)
料金:500円(要チケット購入)
販売方法:電子チケット販売サービス(TIGET)、または茅ヶ崎市美術館受付・茅ヶ崎市民文化会館1階窓口にてチケット(全席自由)を販売します。
※詳細は2月下旬に同館公式ウェブサイトにてお知らせいたします
講演会「牧野邦夫展の実現に向けて」
講師:森谷美保氏(同展学術協力・東京工芸大学教授)
日時:5月10日(日)14:00-15:00
定員:50名
会場:美術館エントランスホール
料金:無料(申込不要、当日先着順)
キュレータートーク
担当:小澤由季氏(同展担当学芸員)
日時:5月2日(土)、5月31日(日)14:00-14:50
会場:展示室
料金:無料(申込不要、要観覧券)
| 開催期間 | 2026年3月31日(火) 〜 6月7日(日) |
|---|---|
| 時間 | 【期間】2026年3月31日(火)~6月7日(日) 【時間】10時~17時 ※入館は16時半まで <休館日> |
| 場所 | 茅ヶ崎市美術館 |
| 料金 | 一般 1,200円(1,100円)、大学生 1,000円(900円) 市内在住65歳以上 600円(500円) |
| アクセス | JR「茅ケ崎」駅南口より徒歩約8分(高砂緑地内) |
|---|---|
| 主催・協賛団体など | 【主催】茅ヶ崎市美術館 【監修】山下裕二(美術史家・明治学院大学教授) |
| TEL | 0467-88-1177 |
| お問い合わせ先 | 茅ヶ崎市美術館 |
| ウェブサイトURL | https://www.chigasaki-museum.jp/exhibition/9811/ |