こんにちは、湘南整体です。「秋の体」について第二回目をお届けします。
暖かい湘南も木々が色付いて深まっていく秋を感じますが、朝晩の冷え込みには十分注意していきたいと思います。
(2)朝晩の冷え込みが「食欲の秋」の原因?
9月に入り、日中はまだ暑さが残っていますが、朝晩が冷え込むという現象が始まりました。
前回も書いたように、暑い時期は、暑い所から冷房の効いた涼しい場所に急に移ると、汗をかく必要がなくなるため、一気に汗が内向してしまいます。このため、行き場の無くした水分(汗)は、下痢という手段に変えて排泄されます。
ところが、朝晩が急に冷え込んでくる時期になると、寝ている間は無防備な状態さらされてしまいます。こうなると、それまで下痢という形で排泄していた水分が別の形で処理されてきます。なんと胃液に形を変えてくるのです。
皆さん、この時期になって、急に胃がむかむかしたり、あるいは食欲がわいてきたりする方もいたのでは?
この現象はまさに朝晩の急激な冷え込みで、行き場の無くした汗が胃に吸収されて胃液として変化したものです。胃液が急に増えてくるため、こうした胃に伴う症状や感覚が出てくるのですね。
中には胃が驚いて、胃痙攣を起こすケースもありますが、これはしばらくすれば治まってきます。
汗が胃液に変化し、食欲が湧いてくる。実は、これこそが「食欲の秋」の正体なのです。
季節の変化は少しずつ寒い冬に向かって変化してきます。それに伴い、体は寒さ対策として、よく食べて皮下脂肪を蓄え、体が自然と寒さに対応していくのがよくわかりますね。
胃が一時的にむかむかしたり、また食欲がどんどん湧くのでついつい食べ過ぎてしまいますが、こうした体の状態を病気とみなして胃薬などを飲んでしまうと、体の自然な働きそのものを鈍らせてしまいかねません。せっかく寒さに順応するための手段を失うと、体の自然な働きや自然治癒力そのものブレーキをかけてしまうことにもなりかねません。
でも、ただ経過を待っているのも心配だ、と思う方もいるでしょう。そこで、次回はその対策法をお伝えしたいと思います。