《朝夕安居》は、鏑木清方が戦後に手がけた名作のひとつです。明治20年代の東京・築地付近から八丁堀界隈までの情景を、朝、昼、夕の三つの場面に分けて描いています。
芸人が住む長屋の賑やかな朝、風鈴売りが百日紅の木陰で休む昼、町内の共同の涼み台で憩う夕、四メートルに及ぶ画巻きには、市井の人々の穏やかな暮らしが細やかに表されています。
清方は、明治のはじめに東京に生まれ、幼少期を下町で過ごしました。画家となってからも東京に暮らし、疎開を経て戦後、68歳で鎌倉に移り住んでからは「専ら市民の風懐に遊ぶ」と称して、心赴くままに制作しました。そんな清方が「心のふるさと」と語り、もっとも心惹かれた題材が明示の東京の情景でした。
本展覧会では、《朝夕安居》に描かれた街並みや風俗を詳しく紹介し、清方の記憶に宿る明治の東京をひも解き、ご紹介します。
◆展示解説
学芸員による展示解説。
7月12日(土)、26日(土)、8月9日(土)、23日(土) 13時半~
中高生向け:7月27日(日) 11時~
対話型鑑賞:8月2日(土) 13時~
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開催期間 | 2025年7月5日(土) 〜 8月24日(日) |
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時間 | 9時~17時(入館は16時半まで) |
場所 | 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 |
料金 | 一般300円、小・中学生無料 |
アクセス | JR、江ノ電「鎌倉」駅東口より小町通りを北に徒歩約7分を左折 |
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主催・協賛団体など | 【主催】公益財団法人 鎌倉市芸術文化振興財団(鎌倉市鏑木清方美術館指定管理者) |
TEL | 0467-23-6405 |
お問い合わせ先 | 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 |
ウェブサイトURL | https://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/ |