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2022年6月12日(日)まで、鎌倉国宝館と鎌倉歴史文化交流館で「北条氏展」が開催されています。

本格的な武家政権が確立されていった鎌倉時代。幕府草創の地・鎌倉に集った武士たちの気勢は、大きな潮流となって、新たな時代を切り開いていきます。
そんな鎌倉の時代を、2館まわることでより深く身近に感じることができる展示企画です。

【鎌倉国宝館】-武士の姿への憧憬-
戦乱のない江戸時代の人々は、歌舞伎や浮世絵を介して鎌倉時代の武士や文化を偲びました。また、800年以上も前の出来事は、別世界のことのように思えますが、空想ではなく、私たちの祖先が辿ってきた歴史であります。鎌倉武士が身につけた武具を美術品としてではなく、歴史の証として意識することで、より現実味をもって体感できるのではないでしょうか。
鎌倉武士にまつわる画題の浮世絵版画や屏風絵から、そして「武」の実際を象徴する武具から、はるか遠い鎌倉時代を見つめます。

【鎌倉歴史文化交流館】-幕府草創を支えた宿老たち-
「武」を職とした武士たち。やがて内乱の時代を経て平時へと移行する中で「文」の側面も重要視されるようになります。鎌倉殿を支えた人々を取り上げ、鎌倉幕府の成立に彼らがいかに寄与したのかを紹介するとともに、武士が持つ和歌や信仰などの「文」の側面にも注目します。