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「箏娘♪秋の宴コンサート」を終えて

投稿日:2024年10月1日
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9月29日(日)、茅ヶ崎市民文化会館練習室1兼ミニホールに於いて、自主企画「箏娘♪秋の宴コンサート」を開催しました。

何度も打ち合わせと練習を重ね、満を持しての発表です。

個性的な3人の大人女子たちによる、バラエティーに富んだ演目。

奏者もお客様もともに楽しめること間違いなし!と信じて頑張りました。

一曲目は平井澄子先生の名作「新曲まんざい」

三味線と箏をそれぞれ弾きながら(←結構、難しい手です!)、百姓青年【まんざい】と薪き売り娘【やしょめ】の会話劇が繰り広げられます。

邦楽の中でも珍しいジャンルの楽曲であり、こどもから大人まで誰でもわかりやすい内容なので、後世に継承したいと思える一曲です。

次に地唄の古典「古ざらし」を三絃二挺、弾き歌いで演奏しました。

これは東京藝大の講師であられた中井猛先生に教えて頂いた、私の思い出深い曲。

若かりし頃にドイツ公演で演奏し、CD録音もしました。

 

当時はもの凄く緊張しながら弾いたこの曲。

現在の私はあの頃の私よりもずっと腕前が上がっていなければいけない!と、自分を鼓舞しコツコツ練習を積み重ねました。

本番はまあまあ満足の出来。

あの頃これくらい弾けていたら、先生も褒めて下さったかしら・・なんて(^_^;)

三曲目は現代邦楽「NiんjA」

この曲は箏二面に三絃の三重奏という、珍しい編成の器楽でした。

休憩を挟み、四曲目は箏×十七絃三重奏「炎舞」

これは「箏娘♪」のリーダー的存在の服部惠美子さんによる作曲です。

暖炉、燐寸、焚火という、火をテーマにした3楽章からなる、綺麗なメロディーの楽曲でした。

五曲目は日本歌曲「くちなし」

「箏娘♪」の妹キャラ(甘えん坊)栗原洋子さんは大学で声楽を学んだ方なので、彼女の歌をメインに箏×十七絃で伴奏をしました。

今は亡き父親が、生前に庭に植えたクチナシの木、それに思いを寄せるストーリー。

静かで美しいメロディーに言葉が乗り、とても味わい深い一曲となりました。

栗原さんは普段の彼女の歌い方ではなく、よりクリアにお客様に言葉が届くように工夫していました。

邦楽の歌唱も曲によって発音や発声の仕方に変化をつけますが、洋楽でもそういうことが出来るのですね。

五曲目は現代邦楽の有名曲「百花譜」

これは箏奏者でもある栗原さんたっての希望曲で、服部さんの力強い十七絃とのアンサブルは息もよく合い、難曲を見事に弾きこなしていました。

ラストナンバーは「CHAOS 白鳥の湖」

CHAOSとは混沌とか混乱という意味で、白鳥の湖の有名なメロディーをベースにアップテンポで激しく演奏して幕を閉じる・・・

かと思いきや、アンコール曲で「今日の日はさようなら」を会場の皆様にもご参加頂くというおまけつき。

ご来場者数は100席ほぼ満席状態、音楽好きな方ばかりのお集まりなのでその歌声はかなり本気モード!

美声で朗々と歌い上げ、音響の良いミニホールいっぱいに皆様の歌声が響き渡り、私も箏で伴奏しながらともに歌い、一体感を味わいました。

お帰りの際、お客様の「良かった~」「楽しかった~」と言うお声と満足気な笑顔が印象的でした。

今日のコンサートは箏娘♪メンバーの他に、7名の裏方スタッフががっちりとサポートしてくれました。

滞りなくコンサートを終えられたのも皆さんのお陰。

 

この日、この場所につどった全ての皆様、ありがとうございました!

 

店舗のご案内

堀 歌夕希 琴・三味線教室(箏曲生田流・地歌三絃)
習い事

住所:茅ヶ崎市松が丘2-11-26
営業時間:お稽古は午前9時30分から午後7時まで。
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定休日:火曜日午後、水曜日午前、日曜日