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【とこ湘Blog】クリスマスには向かない映画「摩天楼を夢みて」

投稿日:2020年12月15日
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こんにちは! とことこ湘南編集部Yです。
ここのところ、すっかり映画館に映画を見に行けておりません。公開が迫る「ワンダーウーマン1984」はぜひ見に行きたいと思っているのですが…。

先日もレンタルで借りてきた旧作映画を見ていました。

「摩天楼を夢みて」(1992・アメリカ)

主人公はジャック・レモンが演じる不動産屋のセールスマン、レーヴィン。勤めているのは町の小さな不動産屋さんといった風情で、レーヴィンはかつては同店指折りのスゴ腕セールスマンだったみたいなのですが、現在は年を取り、成績はいまいち。
セールスの電話の合間に掛けている私用電話のやり取りを聞くに、どうやら病気で入院中の娘がいるようです。
彼の同僚たちも同様で、あちこちアポのための電話をかけ続けますが、いまいちパッとしない様子。調子がいいのは、その場にはいない現在のNo.1営業マン、ローマ(アル・パチーノ)のみ。

そこへ、嵐のようにやってきたのはアレック・ボールドウィン演じる本社から来たお偉いさん。その日のミーティングを仕切りだすのですが、コーヒーを入れようとしていたレーヴィンに早速、

「コーヒーなんかよせ!! 飲んでいいのはクロージングの後だけだ」

と一喝。その後もFが付いたり4文字だったりする言葉を織り交ぜながら社員を罵倒していきます。更には、

ボ「今月のセールスコンテストの景品の話をしよう。1位はキャデラック!」

ボ「2位はナイフセット!」


(2位が露骨に格落ちなのもポイントですね)

ボ「3位の景品は、クビだ!!!!!!!」

………………

ここで私の意識は遠のき、よく覚えていないんですが、
とにかくここでの大演説が凄すぎて、全体は結構渋めの映画である本作に大いなるインパクトを与えています。

劇中のセールスマンたちも「え、何こいつ…」という顔になるのですが、それでもお構いなしに

「(名前を聞かれて)名前だと? 『くそくらえ!』(辛うじて穏当な和訳)それが俺の名だ!! お前の車は韓国製、俺は8万ドルのBMW、それが俺の名だ!!」

やら、

「『あいつは良いやつだよ』? そんな評価くだらない、『良い父親』? 帰って子供と遊んでろ!! 」(こんな罵倒ありますか? 帰って子供と…って…それ罵倒?)

やら、聞いているだけで今年の流行語なんて端から忘れていきそうになる強烈なワードを連発。
その割に、セールスのノウハウについての言及は

「A、B、C。A=always、B=be、C=closing。Always be closingだ(常にクロージングに向けて動け)。わかったか!」

と、新卒相手の講習ならまだしも、本社から受け取るネタが古くて戦いあぐねている古参社員相手にそんな話をしても詮無きこと、といった塩梅。
建設的なアドバイスはどこにもなく、結局恐怖を与えに来ただけなのです。

この後も成績No.1のアル・パチーノがバーで

「金なんていくら持っていてもくだらないい…溜め込んだって死んだらそれきりさ。この物件だってくだらん。だが、あんたはどう思う? 詳しく説明しよう」

と、激シブに人生論を語っていたかと思ったらいつの間にか土地の営業に移行しているシーンが超格好良かったり、その時口車に乗って土地を買ってしまった相手が次の日の朝正気に戻り、契約破棄を願い出ると

「どうした? そんなことを言い出すなんて…何があったんだ?」
「いや、だから小切手を返してほしいんだ!」
「俺とあんたの間なんだ、小切手のことなんか忘れろ。”気持ち”を聞かせてほしいんだ」
「いや、だから小切手を……」

と、何としてでもウヤムヤにして破棄の意思を喪失させようといつまでも粘りまくるところとかも爆笑だし(一転して魔法が溶けたように小物に見えるんですよね)、セールスマンたちのとにかく「1件でも売る」ためだけの一切良心の呵責も無い、嘘を嘘で塗り固めての仕事ぶりだけを追った物語は壮絶でやがて哀しく、面白いといえば面白いのですが、見ていてへとへとに疲れました。

また冒頭のアレック・ボールドウィン独演会の話に戻りますが、同作も強烈な鬼軍曹・ハートマン軍曹がやたら有名な「フルメタル・ジャケット」(軍曹は実は前半にしか出て来ないんですが)や、厳しめの吹奏楽部にいた人間は見ていられないと言われた「セッション」とも共通する、強烈パワハラ映画の1つと言えるでしょう。
正直私はこの手の映画が結構好きです。役者さんによる過剰なまでの白熱した演技が、本来笑えないそうした人物をカリカチュアライズして鑑賞に堪えるものにしてくれているのだと思います。現実にやられたらちっとも面白くないどころか、私なんて1日で総白髪になった挙句胃が溶けてなくなっていると思いますから。(そして次の日から来ないでしょう)

また、同作品の中でも、この演説が功を奏し社員たちが奮起、大仕事を成し遂げる…という事にはなりません。追い詰められ、むしろ道を外れて行ってしまうのです。会社的にも不利益にしかならなかったと思います。(ボールドウィンは本社に帰って「やっぱりあいつら使えねぇな!」なんて大した顔しているのかもしれませんが)

現代では、あんなパワハラ圧迫演説は録音され、出るとこ出られて大問題になると思うのですが、すっかりアップデートされたと思われた社会の倫理観もあっけなく後退することも考えられるので、こうした映画を見たりしながら「やっぱり良くない!」と意識を強めるのもいいかもしれません。
クリスマス前の今、逆にいかがですか?(こう言えばどんなタイミングでもなんでも勧められてとても便利です)

Y

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