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【とこ湘Blog】凄い映画を見た!

投稿日:2021年2月2日
mutekino_02
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こんにちは! とことこ湘南編集部Yです。
先週末、家で録画してあった映画を観たのですが、これが凄かったのでお話させてください。

「無敵のドラゴン」(2019・香港)

※貼っておいてなんですが、この予告を見ないで、本記事のネタバレも読まないでの観賞をお勧めします

アクション俳優のマックス・チャンが主演。アクション映画をあまり見ない方には耳慣れない名前かもしれませんが、結構今人気急上昇中の方だと思います。
断言できないのは私の周囲にアクション映画ファンが居なくてファンダムの空気感がよくわからないからなのですが、最近日本でも主演作が見られるようになってきているので間違っていないのではないか! と想像致します。

コアなマニアという訳ではないので私が観てきた範囲ではですが、アクション映画(素手系)のあらすじは大まかに分けると多分3、4種類くらいです。
「愛するものを守るために戦う」か、「愛するものを奪われた復讐」か、「単純に悪い奴がいて皆困っているので倒す」か…あとちょっと思い付かないので3種類ですかね。
更に、現代ものだと警察ものが結構多いです。
今回の「無敵のドラゴン」は警察者で、主人公がはみ出し者の刑事。
初めは連続殺人犯を追う中で婚約している同僚が危険な目に遭い、犯人と怒りの対決! ということであらすじだけだと香港アクション映画としてはかなりあるある系の話なんですが、このあるあるの枠から何もかもが収まり切れず溢れ出て大変なことになっていたのです。

冒頭のシーンからして、マックス・チャン演じる主人公、ガウ・ロンが潜入捜査で潜り込んだ先の香港マフィアに同僚(?)と二人で捕まり、鎖で両腕を縛られた状態で煮え湯に漬け殺されようとしています。
ガウ・ロンの胸元の、龍のタトゥーを目に留めるマフィアのボス。するとロンがタトゥーの由来を語りだし、映像的にも回想が始まります。

ロ「俺は漁師の家で育てられていた。そしてある日、海で龍に出会った――」

少年のガウの目の前に、テラッテラのCG製の龍が現れます。
例えとかじゃなくて本当に龍が現れた時点で度肝を抜かれているのですが、この龍が本当にテラテラなんですよ。所謂スター・ウォーズに出てくるような、体に土埃が付いていて、リアルにその環境の中で暮らしているんだろうな…という生き物感がある質感じゃなくて、現実には絶対に存在しない、架空の存在、というかCGでしかないツルツルで色もギラギラ、敢えてCGぽくしている様な龍なんです。えっ、これ何の話!?

龍の背中に乗った日本昔話スタイルで一緒に遊ぶロン。

ロ「その龍は首が9つあった」

首が9つに分かれる龍。ロンを載せて海の上を飛び回ります。

ロ「それ以来、俺の体の中には龍が住んでいるんだ」

何だこの話。
その後なんだかんだで脱出、戦闘、結婚式場にもつれ込んで完全に取り押さえたボスの右腕を衆人環視の中で撃ち飛ばしたので2度びっくり、ということがあったりもするのですが、その後も想像がつかないことが起こりまくります。

前述の通り主人公はちょっとおかしい思い込みの人で、「龍は何故あれ以来、俺の前に現れてくれなくなったんだ…」とか悩みつつカウンセリングを受けていたりするので、じゃあ龍の話は本人思い込みで、子どもの頃の“見えない友達”(イマジナリーフレンド)なのかなと思ったりもするのですが、ラスト…

この先ネタバレ

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

まあ、予告動画で出てしまっているのですが(勿体ない)、元UFCミドル級王者のアンデウソン・シウバ演じるラスボスとの死闘の末、なんとCGの龍が再び現れ、シウバをボコボコにします。
ロンはそのボコボコになって倒れているシウバの胸倉を掴み、問い詰めます。

ロ「お前、俺の龍を見たのか!?その目で!?」

シウバ「(ボコボコ)ああ…あれば確かに龍だった……」

ロ「そうか。……俺の正体思い知ったか

― 終劇 ―

 

……じゃあ、「無敵のドラゴン」って主人公の比喩じゃなくて、本当に「ドラゴン」が「無敵」だったんですか!?

他にも超どうかしているシーンがいっぱいあって、特にラスト周辺は驚きの連続で超面白いのですが、マックス・チャンは身体能力もすばらしく、イケメン過ぎて売れずに暫くは女性のスタントをやっていた位、スマートで格好いいアクション俳優さんなので(最初は俳優さんが役のためにアクションを習得したパターンかと思ったほどです。ただ、それにしてはキレがすごい!)、この作品が最初のマックス・チャン映画になることは避けて欲しいです。

 

マックス・チャンを見るなら、私のおススメは「ドラゴン・マッハ!」です。
「マッハ!」で日本でも一躍有名になったトニー・ジャーと、「SPL 狼よ静かに死ね」でドニー・イェン(スター・ウォーズ外伝のローグ・ワンで盲目の剣士を演じていた人)とのバトルが最高だったウー・ジン二人と2対1で戦う悪役なのですが、滅茶苦茶強くて格好いいです。
あとは「イップ・マン 継承」、そのスピンオフの「イップマン マスターZ」もアクション的にオススメ。

今回の日記は、以前紙面での江の島特集の際に撮影された、江の島の龍たちと共にお送りしました。

 

 


でも、劇中に出てくる竜は本当にテラッテラのCGで、冗談抜きでこんな感じ↑です(フリー素材を拝借)。これが誰の目にも見える実在する存在として飛び回ります。思い知ったか。

(Y)

 

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