今年は曇りや雨の日が多い9月ですね。
秋の初め、9月3日(木)は蒸し暑い曇り空。
この日、私は【音楽グループぶれーめん】主催のコンサートに出演しました。
ぶれーめんの共同代表である加藤正孝、晶子夫妻は邦楽・洋楽を問わず質の高い演奏でお客様に楽しんで頂くことを信条とし、25年に渡り地域で活動を続け、県や市の社会福祉協議会から表彰を受けています。
活動拠点は夫妻の住む秦野市で、今回のコンサート会場は東海大学駅前のタウンニュースホールでした。
私以外の出演者は洋楽関係で、初めてお目にかかる方ばかり。
ソプラノの竹田舞音さん、テノールの金山京介さん、ピアノの古川貴子さん、スペイン舞踊の池谷香名子さん
国内外のコンクールで優勝されていたり、活動拠点が海外だったり、評価の高い実力者たちが勢揃い!
ぶれーめんのコンサートは加藤正孝さんの並々ならぬ音楽への愛が詰まったプログラムで構成されています。
オープニングは奥様・晶子さんのピアノソロ、次に私の箏ソロ「さくら幻想曲」、テノールと舞踊の「星のフラメンコ」、ソプラノ「私を泣かせて下さい(ヘンデル)」、ピアノソロ「テンペスト(ベートーヴェン)」、テノール「また逢う日まで」、三絃「黒田節・お江戸日本橋」、ソプラノ「歌の翼に(メンデルスゾーン)」、テノール「愛の喜び(マルティーニ)」「人知れず涙(ドニゼッティ)」
ここまでで一時間越え!

休憩を挟んで、ソプラノ「サルビア(中田喜直)」「曼珠沙華(山田耕筰)」、三絃「松尽くし・金比羅船々・花笠音頭」、テノール「ゴッドファーザーより 愛のテーマ」、ソプラノ「歌劇 月の世界より 魂は理性に宿る(ハイドン)」、テノール「イヨマンテの夜」「彼女に告げてよ(ファルヴォ)」、箏「六段の調・荒城の月変奏曲」、終曲は「歌劇 椿姫より 乾杯の歌(ヴェルディ)」
トータル二時間半の長丁場でした!

皆様、やはり圧巻の演奏を繰り広げ、会場の空気は徐々に暖まり「ブラボー!」の叫び声が何度もあがっていました。
加藤さんは様々なジャンルの音楽をご存知で、企画段階でそれぞれのプレイヤーの演奏曲をリクエストして来ます。
「堀さん、三味線だったら民謡とか弾ける?ほら、例えば花笠音頭とか・・・」「ああ、花笠音頭ですね。大丈夫。弾けますよ。」
内心では「私は地唄三絃弾きだから民謡は弾いたことがないけど・・・まあ、やれば出来るでしょう!」
今の時代はとても便利でユーチューブを開けば大抵のものは聴くことが出来ますから、適当にアレンジして歌もそれらしく歌ってみます。
民謡数曲の他、お江戸日本橋を江戸端唄風の小粋な感じに弾き歌いしてみたら、歌のコスプレみたいな感覚で楽しい気分に!
これは今後も一般のお客様向けに演奏するのに良さそうで、私にとって思わぬ収穫となりました。
実は10年程前、私は加藤さんにお声掛け頂いてこのコンサート活動に数回出演したことがあったのですが、その頃は洋楽の錚々たる面々の迫力に気圧されてしまい、自分の和楽器演奏が地味で華やかさに欠けるな~と感じてしまったのです。
その後、私も自分なりに真摯に活動を続けていくうちに、洋楽のような音や声のインパクトとは異なる、邦楽ならではの音色や声があるのだと胸を張って言えるようになりました。
年齢を重ねて経験値も上がったからとも言えましょう。
ですので今回は楽屋でもリラックスでき、初対面の皆さんとはほんの束の間一緒にいただけなのに最後は旧知の仲のような気になってしまいました。
スペイン舞踊の池谷さんとの会話
池谷さん「実は私、呉服屋の娘なんです・・・。」
私「ええ~!?そうなんですか!!その環境で何故、日舞の方に行かなかったのでしょうか?」
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詳細は省きますが、池谷さんの最後の言葉は私の心に深く残りました。
「一人三役の日本の伝統芸に、改めて(自分が)日本人なのに何も出来ないことを知りました。着物もうまく着れません。父が堀さんの演奏をとても喜んでおりました。」
自分の培って来た芸をこれからも大切に、更に進化するべく頑張ろうと思います。

最後に本番中の楽器の出し入れを手伝ってくれた我が父と生徒のUさん、二人にSpecial Thanks!