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【とこ湘Blog】とにかく、褒め倒します

投稿日:2020年5月15日
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全国の邦画ファンの皆さま、おはようございます!
先日BSプレミアムで久しぶりに放映された映画「Wの悲劇」(1984年、角川春樹事務所制作)は、もちろんご覧になったこととと思います‼

舞台女優としての成功を夢見ながら、現実は下働きの劇団員(薬師丸ひろ子)が主人公。そんな彼女に、かつて芝居を志した不動産屋の青年(世良公則)が恋をする。劇団のトップ女優(三田佳子)の起こしたスキャンダルの身代わりを引き受けることで、主役の座を手に入れるのだが……。というのが、ざっくりとあらすじです。

また、豪華制作スタッフは以下の通り。
監督:澤井信一郎
原作:夏樹静子
脚本:荒井晴彦、澤井信一郎
音楽:久石譲
舞台監修:蜷川幸雄
舞台美術:妹尾河童

見どころは、薬師丸ひろ子がとにかくかわい過ぎること、三田佳子の貫禄が半端ないこと、そして超有名な「顏はぶたないで! 女優なんだから」というセリフ。当時はコントに使われてきましたが、本作では主人公の分岐点になる思いが詰まった大真面目なシーンなのです。そして、昭和の空気が止めどなく流れ出ている感じもたまりません。

何度観ても、同じところで息を飲み、台詞にのめり込み、ラストシーンで号泣するという三点盛り。
マツコ・デラックスは「宇宙一、好きな映画」と公言し、私もそのキャッチコピー先に使いたかった……と嫉妬しました。同世代としては勝手にシンパシーを感じずにはいられません。

主題歌「Woman”Wの悲劇”」は作詞: 松本隆 /作曲: 呉田軽穂(松任谷由実) /編曲: 松任谷正隆と、贅を尽くした楽曲。ユーミンは「自分が作曲したもので最も好きな曲」と語っているそうです。
薬師丸ひろ子はこのとき20歳。永遠のクリスタルヴォイスが今なお健在であることも、この映画が輝きを失わない理由のひとつかもしれません。

キャスト、スタッフ共に錚々たる顔ぶれが集結したこの作品。
どこを切り取っても非の打ち所がない、私にとってパーフェクトな一作なのです。

(E)

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